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ChatGPT広告の完全ガイド|始め方・料金・出稿手順から「自社でやるか代理店か」まで【画像43枚・2026年最新】

ChatGPT広告の完全ガイド|始め方・料金・出稿手順・代理店の選び方
目次

この記事の要点(3行)と読み方

ChatGPT 広告:この記事の読み方は2レーン
図1この記事の読み方は2レーン

2026年6月、ChatGPTの回答の下に広告が出るようになりました。ChatGPT広告(ChatGPT Ads/OpenAI広告、「チャットGPT広告」とも呼ばれます)は、7月からは日本の企業が自分でアカウントを作って出稿できます。

この記事はChatGPT広告の仕組み・料金・始め方・出稿方法・運用まで、「出すべきか、いくらかかるか、誰がやるか」を決める人と、実際に管理画面を触る人の両方に向けて書いています。本文は図解23点と管理画面のスクショ20点、あわせて画像43枚で説明しています。

先に結論を3行で

  1. ChatGPT広告は「キーワード」ではなく「会話の文脈」に広告を合わせる媒体で、ターゲティングは「コンテキストヒント」という文章で行います。表示されるのは無料プランとGoプランの利用者だけで、Plus以上の有料プラン利用者には出ません。
  2. ChatGPT広告の料金は日予算2,500円から始められ、公開されている実配信データではクリック単価は数十円〜数百円台。ただし業種別の成果目安(ベンチマーク)は公式にも存在せず、「小さく出して自社の数字を作る」段階です。
  3. ChatGPT広告には代理店専用の管理画面がなく、広告主自身がアカウントを持つ設計になっています。自社で運用する前提で組みやすい媒体で、代理店に頼む場合も「何を頼むか」を切り分けておく必要があります。

この記事の読み方

  • ChatGPT広告を出すかどうかを決める立場の方:前半の5章(仕組み・日本の現状・料金・判断軸・体制)を読んでください
  • 実際にChatGPT広告を出稿・運用する方:後半の4章(始め方・計測・広告運用・テスト設計)を読んでください
  • 仕様変更が月に1〜2回のペースで続いている媒体です。本文中の数値・仕様は2026年8月29日時点のもので、各セクションに公式ヘルプへのリンクを置いています

ChatGPT広告とは?仕組み・表示位置・誰に表示されるか

ChatGPT広告の基本:回答の下に出る「広告」枠

ChatGPT 広告:Freeアカウントで実際に表示された広告カード(回答末尾の広告枠)
画面1Freeアカウントで実際に表示された広告カード(回答末尾の広告枠)

ChatGPT広告(ChatGPT Ads/OpenAI広告)は、ChatGPTがユーザーの質問に答えたあと、その回答の末尾に表示される広告です。OpenAIが2026年1月に導入を発表し、2月に米国でテストを始め、日本では6月から表示が始まりました。

ChatGPT広告の表示のされ方はシンプルで、回答テキストの直下に区切り線と「広告」ラベルが付いたカードが1枚出ます。カードの中身は「広告主名・ロゴ・見出し・説明文・リンク先URL・正方形の画像」です。

カードの下には「広告は、ChatGPT からの回答には影響しません。チャットは未公開のままです。」という注記が常に表示されます。

ポップアップや動画ではなく、回答の続きのように静かに置かれるのが特徴です。

検索広告との最大の違い:「キーワード」ではなく「会話の文脈」

ChatGPT 広告:「キーワード」で出すか、「会話の文脈」で出すか
図2「キーワード」で出すか、「会話の文脈」で出すか

Google検索広告では、広告主が「医療保険 比較」のようなキーワードを登録し、そのキーワードで検索した人に広告を出します。ChatGPT広告にはキーワードがありません。

ChatGPT広告のターゲティングは、キーワードではなく「文脈」で行います。代わりに、広告主は広告グループごとに「どんな会話・ニーズ・状況に関連する広告か」を自然な文章で書きます。

OpenAIはこれを「コンテキストヒント(Context hints)」と呼んでいます。

そして、実際にどの会話に広告を出すかを決めるのはAIです。公式ヘルプは、コンテキストヒントについて「完全一致の制御でも、オーディエンス指定でも、特定の会話にだけ出す指示でもない」と明記しています。

つまり広告主にできるのは「こういう人に届けたい」とAIに伝えることまでで、最終判断は握れません。ここが、既存の運用型広告の感覚が通用しない一番のポイントです。

Google検索広告ChatGPT広告
広告主が入力するものキーワード(2〜5語)会話・ニーズ・状況の説明文(コンテキストヒント)
一致のしかた文字列の一致(完全・フレーズ・部分)AIによる意味的な判断。厳密な一致ではない
制御できる範囲高い(除外キーワード・配信面の指定ができる)低い。除外キーワードも配信面の指定もない
表示される場所検索結果ページ回答の直下(1枠)
ユーザーの状態検索語を打った瞬間相談・比較・検討をしている会話の途中
成果の目安業種別のベンチマークが豊富公式に「まだ存在しない」

誰に表示されるか:無料プランとGoプランだけ

ChatGPT 広告:広告が出るのは無料プランとGoだけ
図3広告が出るのは無料プランとGoだけ

ChatGPT広告が誰に表示されるかは出稿判断に直結するので、最初に押さえてください。

  • 表示されるのは、無料プランとGoプラン(月額1,500円)の、18歳以上のログインユーザーです
  • Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの利用者には表示されません
  • 18歳未満(年齢推定で未成年と判定された場合を含む)には表示されません
  • 一時チャット、ログアウト状態、画像生成の直後、OpenAIのブラウザ「Atlas」でも表示されません

つまり、業務で有料プランを使っている人、たとえば企業の決裁者や専門職には、ChatGPT広告は届きにくい構造です。海外の実配信レポートでは、B2B商材で「クリックは出たがリードはゼロ」という報告が複数あり、購買層が有料プランに寄っていることが理由として挙げられています。

BtoBや高額商材を扱う会社は、この前提を踏まえてテスト規模を決める必要があります(詳しくは「やるべき会社・待つべき会社」の章)。

なお、広告主自身のアカウントがPlus以上だと、自社の広告が実際に出ているかを自分の画面で確認できません。確認用に無料アカウントを1つ用意しておくのが実務上の定石です(手順は「配信後の広告運用」の章)。

回答には影響しない:広告とAIの回答は別のシステム

「ChatGPT広告を出せばChatGPTが自社を推薦してくれるのか」はよくある誤解ですが、答えは「いいえ」です。OpenAIは広告導入時に「広告はChatGPTの回答に影響しない(Ads do not influence the answers ChatGPT gives you)」と明記し、広告システムと回答モデルは別のシステムで動いていると説明しています。

第三者の調査(SE Ranking・2026年8月・5万件超の商業的なプロンプトを分析)でも、回答の中で引用されていた企業が広告としても出ていたケースは全体の3.6%にとどまり、「広告と回答は分離されている」ことが実データでも裏付けられています。

回答の中で自社が言及されるようにしたいなら、それは広告ではなくLLMO(AI検索最適化)の領域です。両者は別の施策で、混同すると予算の置き方を間違えます。

広告主に渡る情報・渡らない情報

  • 広告主が得られるのは、表示回数・クリック数・コンバージョン数などの集計値だけです
  • ユーザーの会話内容、チャット履歴、メモリ、個人情報は広告主には渡りません
  • 広告の選定に使われるのは「現在の会話の文脈」が基本で、ユーザーがパーソナライズを許可している場合に限り、おおまかな地域・言語、過去のチャットやメモリ、過去の広告への反応が加わります
  • 健康・メンタルヘルス・政治などの機微なトピックの会話には広告が出ない設計です(保険や医療関連の商材は「出したい会話で出ない」可能性があります)

出典:OpenAI公式ヘルプ「Ads in ChatGPT」(https://help.openai.com/en/articles/20001047-ads-in-chatgpt)、OpenAI「Our approach to advertising」(2026年1月16日)


ChatGPT広告は日本でいつから?今できること(直接出稿とCriteo経由)

日本での経緯:6月に表示開始、7月から誰でも出稿できる

ChatGPT 広告:日本での経緯:1月の発表から7月の開放まで
図4日本での経緯:1月の発表から7月の開放まで

「ChatGPT広告は日本ではいつから?」は検索でもっとも多い疑問のひとつですが、上位の解説記事の中には3月や6月時点の情報のまま更新されていないものがあり、「日本は未定」「大手代理店経由のみ」と読める記事が残っています。2026年8月末時点の事実は次のとおりです。

時期出来事
2026年1月16日OpenAIが広告導入を発表
2月9日米国で無料・Goプラン向けにテスト開始
5月5日セルフサーブの管理画面「Ads Manager(β)」を公開。クリック課金を追加し、最低出稿額を撤廃
5月7日日本を含む5か国(英・メキシコ・ブラジル・日本・韓国)への展開を予告
6月中旬〜下旬日本のユーザーに広告が表示され始める。国内のローンチパートナーとして電通デジタル・Hakuhodo DY ONE・サイバーエージェントが発表
6月28日〜7月1日日本の広告主がAds Managerでアカウントを作成できるようになる(当初は一部代理店のみ、その後一般開放)
6月30日国内の出稿事例が報道される(PayPayカード、NTTドコモ、SOMPOダイレクト損保、クラブツーリズムなど)
7月24日コンバージョン目的の入札(oCPC)、地域の除外、アプリ計測ツール連携などを追加
8月11日OpenAIが日本を含む5か国での提供開始を公式ブログに追記
8月中旬自動入札「Maximize results」が新規広告グループの既定に。iOS/Android/Webのプラットフォーム別配信を追加
8月24日欧州31か国に拡大(合計40市場)

ポイントは2つです。ひとつは、日本の企業は代理店を通さなくても、ads.openai.com で自分でアカウントを作って出稿できること。

もうひとつは、この2か月で入札・予算・計測・配信設定が立て続けに変わっていることです。この記事を含め、どの解説記事も「いつ時点の情報か」を確認しながら読んでください。

今できること①:Ads Managerで直接出稿する

ChatGPT広告の出稿方法として基本になるのが、OpenAIのAds Manager(広告マネージャー)からのセルフサーブ出稿です。日本は対応国に入っており(公式ヘルプ「Ads Manager Availability」で Japan: Available)、次の流れで出稿できます。

  1. ads.openai.com でビジネス情報・請求情報を登録し、広告アカウントを作る
  2. キャンペーン(目的・予算・期間・地域)→広告グループ(コンテキストヒント・入札)→広告(見出し・説明文・画像・リンク先)の3層で作成する
  3. 審査を通過すると配信が始まる

ChatGPT広告の始め方の具体的な手順と、後から変えられない設定は「始め方」の章にまとめています。

今できること②:Criteo経由で配信する

ChatGPT 広告:出稿の経路は2つ
図5出稿の経路は2つ

ChatGPT広告のもうひとつの出稿経路が、Criteo(クリテオ)経由です。CriteoはOpenAIの広告テクノロジーパートナーで、既存のCriteoキャンペーンの配信面としてChatGPTが追加されています。

日本では、Ads Managerが開放される前の6月中旬から、Criteo経由の広告が先に表示されていたことが複数の記事で観測されています。

ここで注意したいのが、すでにCriteoで広告を出している会社は、自分で意識しないうちにChatGPTに広告が出ている可能性があることです。Criteo経由ではコンテキストヒントを指定できず、Criteoの配信レポート(Placement Report)で「openai」を検索すると配信実績を確認できます。

既存のCriteo広告主は、まずこの確認から始めてください。

Ads Managerで直接出稿Criteo経由
コンテキストヒント自分で設計できる指定できない
クリエイティブChatGPT向けに作るCriteoの既存クリエイティブ
計測OpenAI Pixel/Conversions APICriteoの計測
向いているケースChatGPT広告を媒体として検証したいCriteoの配信面のひとつとして自動で乗せたい

今できないこと

ChatGPT広告では、2026年8月時点で次のことはできません。ここを知らずに「Google広告と同じ感覚」で企画すると、提案の前提が崩れます。

  • どんな会話に広告が出たかを見ること(管理画面に「検索語句レポート」に相当するものがない)
  • 除外キーワードの設定、配信面(トピック)の指定
  • 年齢・性別などのデモグラフィック指定、類似オーディエンス、サイト訪問者へのリターゲティング
  • 動画広告、回答の中への広告の埋め込み
  • 代理店がクライアントの広告アカウントを代理で開設・所有すること(詳しくは「自社でやるか代理店か」の章)

出典:OpenAI「Testing ads in ChatGPT」(更新履歴)、「New ways to buy ChatGPT ads」(2026年5月5日)、公式ヘルプ「Ads Manager Availability」、日経クロストレンド(2026年6月30日)、キーワードマーケティング・アナグラム各社のブログ


ChatGPT広告の料金・費用:いくらで何が検証できるか

課金方式は3つ:表示・クリック・コンバージョン

ChatGPT 広告:キャンペーンの「目的」で課金方式が決まる
図6キャンペーンの「目的」で課金方式が決まる

ChatGPT広告の料金・費用は、キャンペーンの「目的」を選ぶと課金方式が決まります。目的は作成後に変更できないので、最初に決めてください。

目的課金最適化の対象公式の推奨上限
Reach(リーチ)CPM=1,000表示あたり表示回数上限CPM 60ドル
Clicks(クリック)CPC=1クリックあたりクリック数上限CPC 3〜5ドル
Conversions(コンバージョン)CPC課金のままコンバージョンしやすいクリック「1CVに払ってよい上限」を設定
  • 入札は「Maximize results(自動)」が2026年8月から新規広告グループの既定です。予算内で成果を最大化しますが、CPA・CPC・ROASの保証はありません
  • 上限単価を固定したい場合は「Manual: Max bid(手動上限)」に切り替えます
  • 請求はクレジットカードのみ、後払い(利用額がしきい値に達したとき、または月末)

最低いくらから?日予算2,500円

ChatGPT 広告:日予算2,500円でも、1日5,000円使われる日がある
図7日予算2,500円でも、1日5,000円使われる日がある

ChatGPT広告の最低出稿金額はいくらか。日本のアカウントでは、キャンペーンの最低日予算は2,500円です(米国25ドル、英国15ポンド)。

月に換算すると約75,000円が下限の目安になります。

日予算には独特のルールがあります。

  • 日予算は「7日間の平均」として扱われる
  • 1日の消化は設定額の最大2倍まで
  • 7日間の合計は設定額の7倍を超えない

つまり日予算2,500円でも、ある日は5,000円使われることがあります。国内の実配信レポートでは「配信開始から約6時間で日予算の75%を消化した」という報告があり、初日は消化ペースを見ておく必要があります。

実際のクリック単価はいくらか:公開データのレンジ

ChatGPT広告のクリック単価(CPC)について、公式のベンチマークは存在しません(FAQに「ChatGPT Ads does not yet have performance benchmarks」と明記)。判断材料になるのは、各社が公開している実配信データです。

出典・時期予算表示回数クリックCTRCPC
国内A社(2026年7月・クリック目的)1万円8,7071261.45%79円
国内B社(2026年7月・クリック目的)10万円27,9452300.82%約435円
海外C社(カナダ・B2B)8,940530.65%約4.4〜4.9カナダドル
海外D社(約97,000表示)97,0001.30%
  • 国内のCPCは数十円〜数百円台。2026年夏時点では検索広告より安い水準ですが、参入者が少ない時期の値で、今後は上がる前提で見るべきです
  • CPCは上限入札額の置き方で大きく変わります。A社は上限を100円から10円に下げても配信が続き、CPCが96円→79円に下がったと報告しています
  • 海外のB2B事例は53クリックでリード0件。有料プラン利用者に届かない構造(「ChatGPT広告とは」の章)が効いています

※ 出典は記事末尾の参考リンクに記載。数値は各社の公開値で、業種・時期・設定が異なるため横並びの比較はできません

予算別に「何が検証できるか」

ChatGPT 広告:予算3段階で、検証できることが変わる
図8予算3段階で、検証できることが変わる

ChatGPT広告に「いくら用意すれば意味のある検証になるか」は、上位の解説記事のどこにも書かれていない論点です。公開データのCPC(80〜450円)と最低日予算から逆算すると、目安は次のとおりです。

月予算期間想定クリック数検証できること検証できないこと
約8万円(日2,500円)1か月200〜1,000広告が表示・審査を通るか、CTR・CPCの自社水準、コンテキストヒントの初期反応コンバージョン単価(CV数が足りない)
30万円1〜2か月700〜3,500上記+LP到達後の行動(滞在・スクロール・フォーム到達)、広告グループ2〜3本の比較CV最適化(oCPC)の学習
100万円〜3か月2,000〜12,000上記+CV最適化の学習、コンバージョン単価の見立て、他媒体との比較業種内での相対評価(他社データがない)

判断の目安として、コンバージョン最適化(oCPC)まで見たいなら、学習に必要なCV数(月に数十件)を確保できる予算が要ります。逆に「まず出るか・いくらか」を知るだけなら、月8万円で十分です。

見落としやすい費用:制作・計測・確認用アカウント

ChatGPT広告の費用は広告費だけではありません。それ以外に発生する工数・費用も見ておいてください。

  • 正方形画像(最大1200×1200px)の制作。文字入れは非推奨なので、既存バナーの流用は難しいことが多い
  • コンバージョン計測の実装(Pixel/Conversions API)。GTMで設置できるが、初回は半日〜1日の工数
  • 自社の広告を確認するための無料アカウント(「配信後の広告運用」の章)
  • 代理店に頼む場合の手数料(「自社でやるか代理店か」の章)

ChatGPT広告をやるべき会社・待つべき会社【判断チェックリスト】

先に「向かない条件」を消す

ChatGPT 広告:向かない条件を先に消してからテスト開始
図9向かない条件を先に消してからテスト開始

ChatGPT広告は料金が安く「とりあえず出してみる」が通りやすい媒体ですが、構造的に成果が出にくい条件があります。まずこれに当てはまるかを確認してください。

条件理由対応
顧客の多くがChatGPTの有料プランを使っている(BtoB・専門職・高所得層)有料プラン利用者には広告が出ないテスト規模を最小にし、リード獲得は期待しない
金融・医療・法律など「制限カテゴリ」の商材ポリシー上、米国外では原則不可。国内で配信が確認されている例はあるが個別承認入稿して審査を通す前提で、可否と期間は事前に確定できないと社内に説明する
健康・メンタル・政治に関わる会話が主戦場機微なトピックの会話には広告が出ない設計出したい会話で出ない可能性を前提に置く
LPに海外IP遮断のWAFやボット対策が入っている審査クローラーが弾かれて審査落ち・配信停止になる出稿前にLPのインフラ管理者に確認(「始め方」の章)
配信面を確認・管理できないと社内承認が下りないどの会話に出たかは見られない。国内広告主の懸念1位(52.3%)ブランドセーフティの許容範囲を先に決める

向いている商材の条件

ChatGPT広告に向いている商材について、上位の解説記事には「比較検討される商材が向く」と書かれていますが、根拠が示されていません。公開データと仕様から導けるのは次の3条件です。

  1. 相談・比較の会話の中で選ばれる商材:ChatGPTの利用の約半分は「相談」で、会話の約20%にショッピング意図があるとOpenAIが公表しています。「おすすめの格安SIM」「子どもが生まれたので保険を見直したい」のような会話の直下に出るので、その場で候補に入れる商材が向きます
  2. 無料・Goプランの利用者と顧客層が重なる商材:消費財、通信、旅行、EC、教育、住まいなど、個人の生活に関わるBtoC商材
  3. LP側で「相談の続き」ができる商材:広告は会話の途中に出るので、LPは「質問に答える→比較→不安を消す→CTA」の順に組むと成果が出やすいと国内の実配信レポートで指摘されています

「なぜ今か」を社内で説明する材料

ChatGPT 広告:GA4の「AI Assistant」チャネル:参照元別のセッションとキーイベント(数値はダミー)
画面2GA4の「AI Assistant」チャネル:参照元別のセッションとキーイベント(数値はダミー)

ChatGPT広告の決裁を取るときに効くのが、自社サイトへのChatGPT経由の流入がすでに伸びているかです。

  • GA4には「AI Assistant」というデフォルトチャネルグループがあり、参照元/メディアで chatgpt.com / ai-assistant gemini.google.com / ai-assistant copilot.com / ai-assistant に分かれます。探索レポートでこのチャネルに絞り、セッションとキーイベント(CV)を月次で並べます
  • 上の画面のように、AIアシスタント経由の流入はほぼChatGPTが占めます。ChatGPT経由のオーガニック流入が伸びている会社では、「この会話面に商談機会がある」ことがデータで示せます
  • 注意点として、「AI Assistant」チャネルグループは新設のため過去に遡れません。過去分を見るなら参照元「chatgpt.com」で集計してください

さらに、「ChatGPTで商品を勧められた人が、リンクを踏まずにGoogleで指名検索して指名広告から入ってくる」経路は、GAでは検索広告の成果にしか見えません。ChatGPT経由の見えている数字は氷山の一角と考えてください。

判断チェックリスト(社内提案用)

  • ☐ 主要顧客層は無料・Goプランの利用者と重なるか
  • ☐ 商材は制限カテゴリ(金融・医療・法律等)に入らないか。入る場合、審査に時間がかかる前提を共有したか
  • ☐ LPは審査クローラー(OAI-AdsBot)を通せるか。インフラ管理者に確認したか
  • ☐ 「どの会話に出たか見えない」ことを社内が許容できるか
  • ☐ chatgpt.com経由の流入・CVの推移を出したか
  • ☐ テスト予算と期間、撤退基準を決めたか(記事末尾のテスト設計テンプレ)
  • ☐ 計測(Pixel/CAPI)を実装できる人がいるか

ChatGPT広告は自社でやるか、代理店に頼むか(代理店の選び方)

前提:代理店専用の管理画面がない

ChatGPT 広告:アカウントは「誰が持つか」で2パターン
図10アカウントは「誰が持つか」で2パターン

ChatGPT広告を代理店に頼むか自社でやるかを考える前提として、Google広告のMCCやMetaのビジネスマネージャのように、代理店が複数クライアントのアカウントをまとめて開設・所有する仕組みは、ChatGPT広告にはありません(2026年8月時点。将来の「グローバル管理者コンソール」は予告段階)。

そのため、体制は次の2パターンになります。

パターンアカウントの持ち主代理店の関わり方向くケース
A:広告主が持つ広告主がads.openai.comでアカウントを作り、代理店の担当者をユーザーとして招待招待されたメンバーとして設計・入稿・運用自社にデータと資産を残したい。将来内製化したい
B:代理店が持つ代理店(または上位代理店)がアカウントを作成代理店がすべて実施。広告主はクリエイティブ確認のみ短期のテストだけ任せたい

ポイントは、Aパターンでも運用を代理店に頼めることです。アカウントと計測データを自社に残したまま、設計や運用だけ外部に出せます。

「頼む=丸投げ」にしなくてよい媒体です。

決めておくべき実務事項は3つです。

  • 支払い主体:クレジットカードのみ。カード登録者が広告主か代理店かで、請求と経理の流れが変わる
  • 権限:ロールは広告アカウントごとに付与(管理者/メンバー/閲覧者)。各アカウントに管理者が1名以上必要
  • メールアドレス:新規アカウントごとに別のメールが必要で、使い回しはできない

自社でできる範囲はどこまでか

ChatGPT 広告:6つの作業、自社でできる範囲はどこまでか
図116つの作業、自社でできる範囲はどこまでか

ChatGPT広告の運用は、既存の運用型広告と比べて自社で完結しやすいです。理由は「調整できるレバーが少ない」からです。

作業自社で可能か補足
アカウント開設・請求設定◎ 可能本人確認(Persona)と請求先登録は広告主本人が行うのが自然
キャンペーン・広告グループの設定○ 可能設定項目はGoogle広告より少ない。不可逆設定(「始め方」の章)だけ注意
コンテキストヒントの設計○ 可能だがコツが要る属性ではなく「ニーズ・状況」を文章で書く。顧客理解が深い社内担当が向く
クリエイティブ制作○ 可能正方形画像1点+見出し・説明文。バナー制作の体制があれば足りる
計測(Pixel/CAPI・GTM)△ 技術者が必要GTMに慣れていれば社内で可能。CAPIはサーバー側の実装
配信後の改善△ 経験が要る会話が見えない中での仮説検証。「配信後の広告運用」の型を使えば社内でも回せる

代理店に頼む価値が出る条件

逆に、次の条件に当てはまるならChatGPT広告の代理店に頼む意味があります。

  1. 計測の実装を任せたい:Pixel/CAPIの設置とGA4との突合は、初回は技術的な詰まりが出やすい
  2. コンテキストヒントの設計を複数パターンで回したい:1広告グループ=1商品×1テーマ×1検討段階に分けて検証するには、設計と運用の工数がかかる
  3. 他媒体との予算配分を含めて判断したい:ChatGPT広告単体ではなく、検索・SNS・Criteoを含めた全体設計の中で位置づける
  4. 制限カテゴリで審査の見通しを立てたい:国内で通っている事例のパターンを知っている代理店なら、承認の取り方を具体化できる

代理店の選び方:5つの確認

ChatGPT 広告:代理店を選ぶときの5つの確認
図12代理店を選ぶときの5つの確認

「ChatGPT広告の代理店はどこがいいか」は検索でも多い疑問ですが、答えている記事がありません。ChatGPT広告の代理店を選ぶときは次の5点を確認してください。

選ぶときは次を確認してください。

  1. アカウントを自社名義で持てるか(Aパターンに対応しているか)。「弊社アカウントでしか運用できません」は要注意
  2. 実配信の経験があるか。2026年7月以降に日本で配信した実績と、そのときのCTR・CPCの桁感を説明できるか
  3. 計測設計まで担えるか。Pixel/CAPI・utm・GA4の分離を自分たちで実装できるか
  4. 「見えない配信面」への向き合い方を説明できるか。ブラックボックスであることを隠さず、何を見て何を変えるかの型を持っているか
  5. 手数料の構造。少額テストに月額最低手数料がかかると、広告費より手数料が高くなることがある

AIM NORTHの立場から一言:私たちは「自社でやる前提の設計」を一緒に組む側です。アカウントは御社名義、計測とコンテキストヒントの設計を最初に整え、運用は社内に残す。この形なら、代理店を変えてもデータと知見が自社に残ります。

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ChatGPT広告の始め方:出稿手順と「後から変えられない設定」一覧

全体の流れ:アカウント→請求→キャンペーン→広告グループ→広告→審査

ChatGPT 広告:出稿の6ステップと、後から変えられない設定
図13出稿の6ステップと、後から変えられない設定

ChatGPT広告の始め方(出稿方法)の流れ自体は難しくありません。Googleの検索結果に出るAI要約でも手順の骨子は答えてくれます。

この記事で重視するのは、手順そのものより「一度決めたら戻せない設定」と「審査で止まる原因」です。

ステップやること後から変えられない設定
1 アカウント開設ads.openai.com でビジネス情報を登録、本人確認国・通貨・タイムゾーン・事業者区分
2 請求設定請求先・クレジットカード登録カードの発行国は登録国と一致が必要
3 キャンペーン目的・予算タイプ・期間・地域・プラットフォーム目的(Reach/Clicks/Conversions)、予算タイプの一部
4 広告グループコンテキストヒント・入札戦略・オーディエンス
5 広告見出し・説明文・画像・LP URL
6 審査・配信自動+人による審査→配信開始

ステップ1:アカウント開設(管理画面ができるまで)

ads.openai.com にアクセスし、OpenAIアカウントでログインするところから始まります。個人で使っているChatGPTアカウントでも入れますが、広告アカウントは別に作られます。ここでは実際の画面(2026年8月末・日本語UI)で順に見ていきます。

ChatGPT 広告:アカウント設定の開始画面(「数ステップでアカウントを設定」)
画面3アカウント設定の開始画面(「数ステップでアカウントを設定」)

最初の画面で、入力するのは「ビジネスについて」と「アカウント情報(国・通貨・タイムゾーン)」の2ブロックだけと案内されます。「続行」を押します。

ChatGPT 広告:ビジネス情報の入力(正式な事業者名・サイトURL・業種)
画面4ビジネス情報の入力(正式な事業者名・サイトURL・業種)

正式な事業者名・ビジネスのウェブサイト・業種(プルダウン)を入れて「次へ」。事業者名は請求書や審査で使われるので、登記や屋号のとおりに入れます。

ChatGPT 広告:アカウント情報(国・通貨・タイムゾーン)=後で変更できない
画面5アカウント情報(国・通貨・タイムゾーン)=後で変更できない

国を「Japan」にすると通貨は「JPY」に固定され、タイムゾーンはブラウザの設定(Tokyo)が入ります。画面の下に「これらの設定は後で変更できないため、慎重に設定してください」と明記されているとおり、ここが「戻せない設定」です。「広告主アカウントを作成」で作成完了。

ChatGPT 広告:初回ウィザードの確認画面(キャンペーン→広告グループ→広告→請求)
画面6初回ウィザードの確認画面(キャンペーン→広告グループ→広告→請求)

アカウントを作った直後は、そのまま「初めてのキャンペーンを作成」のウィザードに入ります。キャンペーン名・目的・地域・プラットフォーム・1日の平均予算・会社ロゴ・広告グループ・広告(サイトのOGP画像と見出しから自動生成)まで一気に聞かれ、最後に請求設定へ進む流れです。

  • ここで全部決める必要はありません。「後で作成」で抜けて、管理画面から作り直せます(本記事のステップ3以降)
  • 注意点は「テキストのカスタマイズ」が既定でオンになっていること。AIが見出し・説明文のパーソナライズ版や翻訳版を自動生成し、個別に確認しなくても表示される場合があります。表現を管理したい業種(金融・医療など)は、ここをオフにしてから進めてください
  • 本人確認(Persona)は、この時点では求められませんでした。公式ヘルプでは配信前に本人確認が入る場合があるとされているので、案内が出たら従ってください

ここで決まる「戻せない設定」:国・通貨・タイムゾーン。日本円で運用するなら「Japan/JPY/Tokyo」を最初に選んでください。

ステップ2:請求設定

ChatGPT 広告:お支払いプロファイルの設定(カード情報・請求書送付先メール)
画面7お支払いプロファイルの設定(カード情報・請求書送付先メール)

ウィザードの最後が請求設定です。カード番号・有効期限・セキュリティコードと、請求書送付先メールアドレス(必須)を入れて「設定を完了」。請求書のコピーを送る追加アドレス(経理など)も登録できます。

  • 支払いはクレジットカードのみ。後払いで、利用額がしきい値に達したときか月末に課金されます
  • 登録時に少額の承認保留(仮押さえ)がかかり、通常7日以内に解除されます
  • カードの発行国はアカウントの登録国と一致している必要があります
  • 支払いに失敗すると配信が止まる可能性があるため、限度額に余裕のあるカードを使います
  • 税金の扱い(消費税・リバースチャージ)は請求書の記載を経理と確認してください。仕様は公式ヘルプ「Billing & Payment」が正です
ChatGPT 広告:設定未完了の管理画面(黄色の警告=支払い設定まで配信不可)
画面8設定未完了の管理画面(黄色の警告=支払い設定まで配信不可)

「後で設定」で抜けると管理画面には入れますが、上部に黄色の警告が出て、お支払い情報と会社ロゴを登録するまで配信できません。右上の「設定を完了」から戻れます。左メニューは「概要/キャンペーン/ツール/請求/設定」の5つだけで、Google広告に比べると項目はかなり少ない構成です。

ステップ3:キャンペーン作成(目的は変更不可)

ChatGPT 広告:キャンペーン作成画面(目的・地域・プラットフォーム・1日の予算)
画面9キャンペーン作成画面(目的・地域・プラットフォーム・1日の予算)

実際の作成画面では、上から「キャンペーン名 → 目的 → 対象地域/除外地域 → 対象プラットフォーム → 予算 → テキストのカスタマイズ」の順に決めます。予算欄の下には「1日の最大支出額は設定額の2倍、7日間の最大は7倍」の注意書きが出ます(日予算8,000円なら1日最大16,000円・7日で56,000円)。

  • 目的:Reach(表示)/Clicks(クリック)/Conversions(コンバージョン)。作成後に変更できず、既存のCPM・CPCキャンペーンをコンバージョン目的に変換することもできません。まずClicksで水準を掴み、CV計測が整ったらConversions目的のキャンペーンを新規で作る、が現実的な順番です
  • 予算:キャンペーン総予算か日予算。日予算は最低2,500円。7日ローリング平均で1日最大2倍・7日で7倍まで(「料金・費用」の章)
  • 期間:開始日は当日を含む必要があります
  • 地域:日本。都道府県単位の指定と除外も可能(除外が優先)
  • プラットフォーム:iOSアプリ/Androidアプリ/Web。初回は「すべて」で始め、データが溜まってから絞ります

ステップ4:広告グループ(コンテキストヒントと入札)

ChatGPT 広告:広告グループの作成画面(入札戦略・クエリパラメータ・コンテキストのヒント)
画面10広告グループの作成画面(入札戦略・クエリパラメータ・コンテキストのヒント)

作成画面の項目は「広告グループ名 → 入札戦略 → ランディングページのクエリパラメータ → デフォルトのリンク先URL → コンテキストのヒント」の5つ。クエリパラメータ欄には {campaign_id} {ad_group_id} {ad_id} {ad_account_id} {oppref} のテンプレート値が使えると明記されているので、ここにutmを入れておくとGA4での分離(「コンバージョン計測」の章)が最初から効きます。

広告グループで設定するのが、ChatGPT広告のターゲティングの中核であるコンテキストヒントです。ChatGPT広告のターゲティング設定は、この文章の書き方でほぼ決まります。

  • 書き方の原則(公式ヘルプ準拠):広告文やLPにない追加情報を、属性ラベルではなく「ニーズ・状況」として自然な文で書く
  • 悪い例:医療保険 30代女性
  • 良い例:30代で子どもが生まれ、掛け捨てで月3千円以内の医療保険を比較したいと相談している人
  • 入稿形式:管理画面では自由記述のテキスト欄に1行1ヒントで書きます(確認画面ではカンマ区切りで表示)。API・一括入稿ではJSON配列(["ヒント1", "ヒント2"])。文字数・件数の上限は公式に明示されていません
  • 設計の型:1広告グループ=1商品×1テーマ×1検討段階(認知/比較/購入直前)に絞る。「検討段階の人が、用途のために、商品カテゴリを探していて、求める結果が必要。予算・条件・状況に言及している」の形で書くと安定します
  • 入札:既定は「Maximize results(自動)」。上限単価を固定したいときは「Manual: Max bid」に切り替えます。切り替えはアカウント単位ではなく広告グループごとです
  • オーディエンス(任意):メールや電話番号のリストをアップロードするカスタムオーディエンスは、マッチ後25,000人以上が必要。含める/除外の両方が可能で、入札を0.1〜10倍に調整できます

ステップ5:広告(クリエイティブ)の入稿

ChatGPT 広告:広告の作成画面(タイトル・説明・広告画像)と右側のプレビュー
画面11広告の作成画面(タイトル・説明・広告画像)と右側のプレビュー

広告名(社内管理用・3文字以上)、リンク先URL、タイトル(50文字まで)、説明(100文字まで)、広告画像(正方形・256px以上のPNG/JPG)を入れると、右側にChatGPTでの見え方がプレビューされます。サイトのOGP画像から自動生成されたタイトルは27文字で「一部の配置では広告文が切れる場合があります」と警告が出たので、下の目安(見出し12〜20文字)は実機でも裏付けが取れています。

要素仕様実務上のポイント
見出し推奨16〜24文字/最大50文字(半角基準)日本語は全角換算の扱いが明示されていない。12〜20文字を目安にプレビューで確認
説明文推奨32〜48文字/最大100文字(半角基準)同上。25〜40文字目安。見出しと補完関係にする
画像正方形・最大1200×1200px・JPG/PNG・公開URL表示面積が小さくトリミングされる。文字入れ・CTA入れは非推奨
ロゴ広告主アカウントに登録ファビコンとして表示される
LP URL有効で到達可能OAI-AdsBot/OAI-SearchBotをブロックしないこと(次のH3)
  • 訴求の異なる複数バリエーションを用意します。キーワード指定ができない分、どの文脈にどの広告が合うかをAIに委ねる設計です
  • トーンは「売り込み」より「質問への回答」。広告は相談の直下に出るので、答えの続きのように読める文が馴染みます
  • 広告とLPの商材は完全一致が必要。不一致は却下事由になります。「No.1」などの表現は根拠が必須です
ChatGPT 広告:確認画面(キャンペーン概要)→「公開」で審査へ
画面12確認画面(キャンペーン概要)→「公開」で審査へ

最後に確認画面で、キャンペーン・会社ロゴ・広告グループ(ヒント含む)・広告のプレビューを一覧で見直します。右下の「公開」を押した時点で広告ツール規約に同意したことになり、審査に入ります。

ステップ6:審査で落ちる理由とLPクローラー(OAI-AdsBot)対策

ChatGPT 広告:審査は3段階、止まるのはLPのクローラー
図14審査は3段階、止まるのはLPのクローラー

ChatGPT広告の審査は3段階です:①広告主アカウントの検証 ②クリエイティブとLPの審査(AIによる審査+人の監督)③配信面への適合。審査の所要時間は公式に明示されておらず、国内の解説では3〜7日程度とされています。

制限カテゴリ(金融・医療など)は長くかかる前提で組んでください。

もっとも多い「見えない審査落ち」がLPのクローラーブロックです。

  • OpenAIは審査時にOAI-AdsBotというクローラーでLPを訪問し、ポリシー適合を確認します
  • LP側のWAF・CDN・ボット対策・JSチャレンジ・CAPTCHA・地域制限のいずれかが自動アクセスを弾くと、審査が通らず「Not serving(配信されていません)」のまま止まります
  • Google広告の審査クローラーを許可していても、OpenAIのクローラーは別です。「Googleでは通っているのに」という状況が実際に起きます

対策は3つです。

  1. robots.txtに明示的に許可を書く(公式の記載例は下記)。/lp/ などパス単位で全クローラーをDisallowしているとそのLPは審査できません
  2. WAF/CDNでUAとIPレンジを許可する。UAは OAI-AdsBot/1.0、IPレンジは https://openai.com/adsbot.json で公開されています(変わることがあるので都度参照)。海外IPを一律遮断している設定は特に要注意です
  3. 修正後に広告を再提出する。ステータスが自動で更新されない場合は再アップロードします

robots.txtの記載例(公式):

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /
User-agent: OAI-AdsBot
Allow: /

なお、学習用のGPTBotとは別物なので、「AIの学習には使わせたくないが広告審査だけは通したい」という設定が可能です。また、クローラーを通せる=カテゴリ承認が下りる、ではありません。

クローラー許可とカテゴリ審査は別の論点です。

出稿前チェック(LPのインフラ管理者に依頼する内容):

  • ☐ robots.txtでOAI-AdsBot/OAI-SearchBotが許可されているか
  • ☐ WAF・CDN・ボット対策でUA・IPレンジを許可したか
  • ☐ OAI-AdsBotのUAでLPにアクセスしてHTTP 200が返るか(403/503なら要修正)
  • ☐ LPのドメイン管理者は誰か(制作会社・グループ会社・SIerの場合、依頼ルートの特定に時間がかかる)

配信開始直後に確認すること

ChatGPT 広告:概要(Overview)画面。配信前の表示とタスク欄(請求設定・CV設定)
画面13概要(Overview)画面。配信前の表示とタスク欄(請求設定・CV設定)

概要画面の上部には「タスク」として、請求設定(必須)とコンバージョンのセットアップが並びます。指標は消化額・インプレッション・クリック数・CPCの4つで、期間は7日/14日/30日/カスタムで切り替えます。配信前はこのように空欄で、配信を始めても最初の24時間は同じ表示のことがあります。

  • ChatGPT広告は配信開始から24時間は表示・クリックが出ないことがあります
  • レポートへの反映は最大7時間遅れ、コンバージョンは24〜48時間遅れます
  • 初日は消化ペースを見ます(数時間で日予算の大半を使う挙動があります)
  • 自分のアカウントがPlus以上なら広告は見えません。無料アカウントで確認します(「配信後の広告運用」の章)
  • 困ったときの窓口:ads-support@openai.com

出典:公式ヘルプ「Quickstart」「Create Campaigns」「Create Ad Groups」「Create Ads」「Launch Campaigns」「Advertiser Guidance for Allowing OpenAI Web Crawlers」「Troubleshooting Common Issues」、Ad policies v1.4


コンバージョン計測の実装:Pixel/CAPI・GTM設置・GA4での流入分離

計測の3経路:Pixel・Conversions API・計測パートナー

ChatGPT 広告:計測の経路は3つ、集約先は1つ
図15計測の経路は3つ、集約先は1つ

ChatGPT広告のコンバージョン計測には3つの経路があります。

経路仕組み用途
OpenAI Pixelブラウザで動くJavaScript。oaiq というスクリプトを読み込み、initmeasure でイベントを送るWebサイトのコンバージョン計測の基本
Conversions API(CAPI)サーバーからOpenAIのエンドポイントへ直接送信オフラインCV・アプリ・信頼性向上。公式は「Pixelより信頼性が高く、可能ならAPIを優先」
計測パートナー(MMP等)AppsFlyer・Adjust(アプリ)、Triple Whale・Hightouch などアプリ計測・外部ツール連携
  • Pixel IDとAPIキーは、Ads Managerの「Conversions」で発行します
  • 1つのPixel IDにPixelとCAPIを集約し、同じコンバージョンは同じ event_id を付けて重複排除します(先に届いたほうが採用されます)

標準イベントを選ぶ(コンバージョン最適化は標準イベントのみ)

ChatGPT 広告:標準イベント10種をファネル順に
図16標準イベント10種をファネル順に

ChatGPT広告で用意されている標準イベントは、page_viewedcontents_vieweditems_addedcheckout_startedorder_createdlead_createdregistration_completedappointment_scheduledsubscription_createdtrial_started(+custom)です。

  • コンバージョン目的(oCPC)の最適化対象は標準イベントだけです。独自イベント(custom)は最適化に使えません
  • 学習には頻度の高いイベントが必要です。月に数件しか起きないイベントを選ぶと学習が進みません
  • BtoBのリード獲得なら lead_created、ECなら order_created、資料請求・会員登録なら registration_completed が基本です

GTMでのPixel設置手順(管理画面の実画面つき)

ChatGPT 広告:ツール>コンバージョン>データソース(右下に4ステップガイド)
画面14ツール>コンバージョン>データソース(右下に4ステップガイド)

計測の設定は、管理画面の左メニュー「ツール>コンバージョン」から始めます。右下に「1. データソースを作成 → 2. コンバージョンイベントを作成 → 3. イベントを実装して記録する → 4. イベントをキャンペーンに関連づける」の4ステップが案内されるので、この順に進めます。

ChatGPT 広告:新しいデータソースを作成(名前・自動詳細マッチング)
画面15新しいデータソースを作成(名前・自動詳細マッチング)

「データソースを作成」でPixelに名前を付けます。「自動詳細マッチング(おすすめ)」をオンにすると、サイト上のメールアドレス等をブラウザ内で正規化・ハッシュ化して送ります(Pixelの実装変更は不要)。プライバシーポリシーの記載を確認してからオンにしてください(次のH3)。

ChatGPT 広告:データソースをコピー(ピクセルID・セットアップコード)
画面16データソースをコピー(ピクセルID・セットアップコード)

作成するとピクセルID・セットアップコード・イベント呼び出しの例が表示されます。画面の注意書きどおり、セットアップコードは「HTMLのhead内、各ページに1つだけ」、イベント呼び出しは「そのアクションが実際に発生する場所にだけ」置きます。

ChatGPT 広告:GTM:カスタムHTMLタグにセットアップコード(トリガー=All Pages)
画面17GTM:カスタムHTMLタグにセットアップコード(トリガー=All Pages)

GTMでは「カスタムHTML」タグを作り、セットアップコードをそのまま貼って、トリガーを「All Pages」にします。コード末尾の oaiq("init", {pixelId: "…"}) にピクセルIDが入っていることを確認してから保存します。

ChatGPT 広告:カスタムコンバージョンを作成(ベースイベント・名前・アトリビューション期間)
画面18カスタムコンバージョンを作成(ベースイベント・名前・アトリビューション期間)

次に「コンバージョンイベント」タブで「コンバージョンイベントを作成」。データソース(作ったPixel)、ベースイベント(標準イベントから選ぶ。例:登録完了=registration_completed)、レポートに表示するコンバージョン名、クリックスルーのアトリビューション期間(既定30日)を決めます。

ChatGPT 広告:コンバージョンイベントのコード(ピクセル/Conversions API)
画面19コンバージョンイベントのコード(ピクセル/Conversions API)

作成後に表示されるのが、CV発生時に送るイベント呼び出しです。「ピクセル」と「Conversions API」をタブで切り替えられ、同じイベントをサーバー側から送る場合のコードも確認できます。

ChatGPT 広告:GTM:カスタムHTMLタグにイベント呼び出し(トリガー=問い合わせ完了)
画面20GTM:カスタムHTMLタグにイベント呼び出し(トリガー=問い合わせ完了)

GTMでもう1つカスタムHTMLタグを作り、イベント呼び出しを貼って、トリガーを「サンクスページの表示(またはフォーム送信完了)」にします。公開後は、サンクスページの表示回数と管理画面「イベントストリーム」のイベント数が一致するかで検証します。

CSP(Content-Security-Policy)を設定しているサイトは、script-srchttps://bzrcdn.openai.comconnect-srchttps://bzr.openai.comhttps://bzrcdn.openai.comimg-srchttps://bzr.openai.com の許可が必要です。

Advanced Matchingとプライバシーポリシーの確認

ChatGPT 広告:メールは端末内でハッシュ化してから送る
図17メールは端末内でハッシュ化してから送る
  • Pixelはフォーム上のメールアドレスや電話番号をブラウザ内でSHA-256でハッシュ化して送る「Advanced Matching」に対応しています。生の個人情報は送られません
  • 新規Pixelは既定でON。既存Pixelも2026年8月17日に自動で有効化されました(無効化はTools>Conversions>Data Source>Edit pixel)
  • 公式ヘルプは「ユーザーへ明確な情報提供を行った上でコンバージョンデータを送ること」を求めています。自社のプライバシーポリシーで「ハッシュ化した個人情報の第三者送信」「サーバーサイド送信(CAPI)」が許容される記載になっているかを、実装前に法務・担当部門と確認してください
  • 他媒体(Meta・TikTok等)のCAPIで既に社内審査を通している会社は、その整理を流用できます

アトリビューションの仕組みと「GA4と数字が合わない」理由

ChatGPT 広告:クリックからCVまでを oppref でつなぐ
図18クリックからCVまでを oppref でつなぐ
  • 広告クリック時にLPのURLへ oppref というパラメータが付き、PixelがこれをファーストパーティCookie(__oppref)に保存します。以後のページでのコンバージョンをこの参照で紐づけます
  • クリックスルーが優先。ビュースルー(表示のみ)は1日固定で参考列として出ますが、CPAや入札には影響しません
  • 直接紐づけられない場合は、観測パターンからの推定(モデル化コンバージョン)が含まれることがあります
  • コンバージョンの反映は24〜48時間遅れ、レポート自体も最大7時間遅れます
  • GA4の数字と一致しないのは、帰属ロジック・タイムゾーン・重複排除の違いによるもので、公式ヘルプにもその旨の注記があります。「どちらが正しいか」ではなく「役割が違う」と割り切ります

GA4でChatGPT広告の流入を分離する

広告URLの状態GA4の参照元/メディア何と混ざるか
utmなしchatgpt.com / referral(または chatgpt.com / ai-assistant広告ではないChatGPT経由の流入と同じ行になる
utmあり(utm_source=chatgpt&utm_medium=cpcchatgpt / cpc広告だけの行として分離できる
utm+マクロ(utm_content={ad_id} など)chatgpt / cpc + 広告単位のcontent広告・広告グループ別に比較できる

ChatGPT広告の流入をGA4で分けて見る方法は、上位の解説記事に書かれていない実務ポイントです。

  • LPのURLにutmを付けないと、ChatGPT広告経由の流入はGA4上で chatgpt.com / referral に入り、広告ではないオーガニックのChatGPT流入と混ざります
  • 広告用のURLには utm_source=chatgpt&utm_medium=cpc&utm_campaign=◯◯ を付けます
  • あわせてダイナミックURLマクロ {campaign_id} {ad_group_id} {ad_id} {ad_account_id} をURLに付けると、GA4側で広告単位の分析ができます
  • 管理画面で見られる指標は、表示回数・クリック・消化額・CTR・平均CPC・平均CPM・コンバージョン(+ビュースルー)。セグメントはデバイスと国のみで、時間帯別・属性別・どの会話に出たかの内訳は見られません。だからこそ、GA4側でLP到達後の行動を見る設計が要ります
  • 国内の媒体接続型レポートツール(BI)は、2026年夏時点でChatGPT広告の自動連携に未対応のものが多く、当面はAds ManagerのCSVエクスポート→手動取り込みで設計します

計測チェックリスト

  • ☐ Pixel IDを発行し、GTMで init(全ページ)と measure(CV時)を設置した
  • ☐ 標準イベントを1つ選び、oCPCの最適化対象にできる頻度があるか確認した
  • ☐ CAPIを使う場合、同一CVに同じ event_id を付けて重複排除している
  • ☐ プライバシーポリシーの記載(ハッシュ化送信・サーバーサイド送信)を確認した
  • ☐ CSPの許可設定を入れた(該当サイトのみ)
  • ☐ LP URLにutmとダイナミックマクロを付けた
  • ☐ GA4で chatgpt / cpc として流入が分かれて見えることを確認した
  • ☐ CV反映の24〜48時間遅延を関係者に共有した

出典:developers.openai.com「Measurement Pixel」「Conversions API」、公式ヘルプ「Conversion Measurement」「Measure Results」「Set up Measurement Partner Integrations」


配信後の広告運用:会話が見えない中で何を見て何を変えるか

前提:検索語句レポートがない媒体での運用の型

ChatGPT 広告:改善ループは「検索語句」から「仮説」へ
図19改善ループは「検索語句」から「仮説」へ

ChatGPT広告の広告運用は、Google広告とは型が違います。Google広告の運用は「検索語句レポートを見て、除外と入札を調整する」が基本でした。

ChatGPT広告にはそれがありません。管理画面で分かるのは表示・クリック・消化・CTR・CPC・CVと、デバイス・国のセグメントだけです。

そのため運用の型が変わります。

Google広告ChatGPT広告
見るもの検索語句・掲載順位・品質スコアCTR・CPC・LP到達後の行動(GA4)
変えるものキーワード・除外・入札・広告文コンテキストヒント・広告グループの分け方・広告文・LP
検証の単位キーワード単位広告グループ(=仮説)単位
判断の速さ日次週次(CV反映が24〜48時間遅れるため)

要するに、「どの会話に出たか」は見えないので、「どの仮説(コンテキストヒント)が反応したか」を広告グループ単位で比べる運用になります。

週次で見る指標と判断基準

ChatGPT 広告:週次で見る4つの指標
図20週次で見る4つの指標
指標見る場所判断の目安
消化ペースAds Manager Overview日予算の2倍まで消化されうる。7日合計が7倍を超えていないか
CTRAds Manager公開データの水準は0.6〜1.5%。広告グループ間で差が出たら、ヒントと広告文の組み合わせが効いている
CPCAds Manager上限入札を下げても配信が続くなら下げる余地がある。公開事例では上限100円→10円で配信継続
LP到達後の行動GA4(chatgpt / cpc で分離)滞在・スクロール・フォーム到達。ここが弱ければ「会話の続き」としてLPが機能していない
コンバージョンAds Manager+GA424〜48時間遅れ。週単位で見る。両者の差は帰属ロジックの違い
  • 数字は週次で判断します。日次で動かすと反映遅延に振り回されます
  • 「CTRは出るがCVが出ない」は、有料プラン層に届かない構造(「ChatGPT広告とは」の章)かLPの構成のどちらかです。まずLPを疑います

改善の打ち手①:コンテキストヒントのA/B

ChatGPT 広告:同じ商品で、ヒントを3つに分けて比べる
図21同じ商品で、ヒントを3つに分けて比べる
  • ChatGPT広告のターゲティング改善は、コンテキストヒントのA/Bが基本です。1広告グループ=1商品×1テーマ×1検討段階に分け、ヒントの書き方だけを変えた広告グループを並走させます
  • 比較の軸の例:
  • 検討段階:「初めて調べている人」向け vs 「比較して絞り込んでいる人」向け
  • 状況の粒度:「引っ越しを考えている人」vs「来月末までに都内で1LDKを探している人」
  • 除外の意図:「対象外の状況」をヒントに書いて意味的な境界を作る(保証はありません)
  • 2〜3週間でCTR・CPC・LP行動を比べ、反応の良いヒントの型を残します

改善の打ち手②:広告文とLPを「相談の続き」にする

ChatGPT 広告:会話→広告→LPを「相談の続き」にする
図22会話→広告→LPを「相談の続き」にする
  • ChatGPT広告の広告文は売り込みより「質問への回答」の形が馴染みます。相談の直下に出るからです
  • LPは「質問に答える→比較→不安を消す→CTA」の順に組み替えると成果が出やすい、と国内の実配信レポートで指摘されています
  • 既存の検索広告用LPをそのまま使うと、「相談の途中」で来た人に対して説明が飛びすぎることが多いです

改善の打ち手③:地域・プラットフォーム・オーディエンスで絞る

  • 初回は「日本×すべてのプラットフォーム×オーディエンス指定なし」で始め、データが溜まってから絞ります
  • 都道府県の除外、iOS/Android/Webの指定、カスタムオーディエンス(既存顧客の除外や、入札の上げ下げ)が使えます
  • 絞りすぎると学習に必要なデータが減るので、変更は1つずつ行います

自社の広告が出ているかを確認する(無料アカウントの使い方)

ChatGPT広告の広告主の担当者は有料プランを使っていることが多く、自分の画面では広告が見えません。確認の手順は次のとおりです。

  1. 確認用の無料アカウントを1つ用意する(Goでも可)
  2. 学術調査ではアカウント作成から14日ほど経ってから広告が表示され始めることが報告されています。早めに作っておきます
  3. 自社商材に関わる相談を、実際の顧客がしそうな言い方で投げてみる(「〜でおすすめは?」「〜を比較したい」)
  4. 表示されたらスクリーンショットを保存し、社内共有に使う
  5. 表示されなくても異常とは限りません。第三者調査では商業的なプロンプトのうち広告が出るのは約26%で、1回の会話に出るのは1広告主です

Criteo経由の配信を確認・整理する

  • すでにCriteoを使っている場合、CriteoのPlacement Reportで「openai」を検索すると、ChatGPT面への配信実績が分かります
  • Criteo経由ではコンテキストヒントを設計できないため、ChatGPT広告を本格的に検証するなら、Ads Managerの直接出稿に切り替えるか、両方の数字を分けて見る設計にします

運用チェックリスト(週次)

  • ☐ 消化ペースが日予算の2倍・7日で7倍のルール内か
  • ☐ 広告グループ別のCTR・CPCを比べ、反応の良いヒントの型を特定した
  • ☐ GA4でLP到達後の行動(滞在・スクロール・フォーム到達)を確認した
  • ☐ CVは24〜48時間の遅延を踏まえて週単位で判断した
  • ☐ 変更は1つずつ。変更日をメモした
  • ☐ 無料アカウントで表示を確認した
  • ☐ 仕様変更(公式ヘルプの更新)を月1回確認した

ChatGPT広告のテスト設計テンプレ・よくある質問・参考リンク

テスト設計テンプレ(社内提案にそのまま使える型)

ChatGPT 広告:テスト設計は6項目を埋めれば通る
図23テスト設計は6項目を埋めれば通る

ChatGPT広告の始め方について、上位の解説記事はどれも「小さく始めましょう」で終わっていますが、「小さく」の中身が書かれていません。社内で承認を取るために埋めるべき項目は次の6つです。

項目書くこと記入例
目的このテストで何を判断するか「ChatGPT面で自社商材のCTR・CPCの水準を掴み、次期予算の配分を決める」
予算・期間「料金・費用」の3段階から選ぶ「月8万円×1か月(日予算2,500円)」または「30万円×2か月」
KPI(主)判断に使う指標を1つCTR 1%以上/CPC 300円以下/フォーム到達率など
KPI(副)参考にする指標LP滞在時間、スクロール率、無料アカウントでの表示確認
撤退基準いつ止めるか「2週間でCTR 0.5%未満かつLP直帰率90%以上なら停止」「審査が3週間通らなければ保留」(数値は目安。自社の過去データがあればそちらを優先)
体制誰が何をするかアカウント名義=自社/設計・運用=担当者名/計測実装=Web担当or外部/週次レビュー=毎週◯曜

テスト設計の例(月8万円・1か月)

  • キャンペーン:Clicks目的・日予算2,500円・日本・全プラットフォーム
  • 広告グループ:2本(「初めて調べている人」向け/「比較して絞り込んでいる人」向け)。ヒントはそれぞれ3〜5文
  • 広告:各グループに2バリエーション(合計4本)。正方形画像は文字なし
  • 計測:Pixel設置+utm付与。GA4で chatgpt / cpc を分離
  • レビュー:週1回。2週目に反応の良いヒントの型へ寄せる
  • 撤退基準:2週間でCTR 0.5%未満かつLP滞在10秒未満なら停止して設計を見直す(数値は目安。自社の過去データがあればそちらを優先)

3か月・100万円のテストに進む条件

  • 月8万円のテストでCTR・CPCが公開データの水準内に収まった
  • LP到達後の行動が他媒体と同等以上だった
  • コンバージョン計測が動作し、月に数十件のCVが見込める(oCPCの学習に必要)

よくある質問

Q. ChatGPT広告は日本でいつから出稿できますか?

A. 2026年6月中旬から日本のユーザーに広告が表示され、6月28日〜7月1日から日本の広告主がAds Managerでアカウントを作成できるようになりました。代理店を通さなくても出稿できます。

Q. ChatGPT広告の料金はいくらですか?最低出稿金額は?

A. 最低日予算は2,500円(月約75,000円)です。課金は表示(CPM)またはクリック(CPC)で、国内の公開事例ではCPCは数十円〜数百円台。公式の業種別ベンチマークはありません。

Q. ChatGPT広告の代理店はどこがいいですか?

A. ChatGPT広告の代理店は、「アカウントを自社名義で持てるか」「2026年7月以降の実配信経験」「計測設計まで担えるか」「見えない配信面への向き合い方」「手数料の構造」の5点で選んでください(「自社でやるか代理店か」の章)。代理店専用の管理画面がない媒体なので、自社でアカウントを持ち、設計と運用だけ外部に頼む形が組めます。

Q. Plusプランを使っていますが、自社の広告が見えません。出ていないのでしょうか?

A. Plus以上の有料プランには広告が表示されません。確認用に無料アカウントを用意してください(「配信後の広告運用」の章)。作成から2週間ほどは表示されにくいという調査もあります。

Q. 広告を出せば、ChatGPTの回答で自社を推薦してもらえますか?

A. いいえ。広告と回答は別のシステムで、広告は回答に影響しません。回答内で言及されたいならLLMO(AI検索最適化)の領域です。

Q. ChatGPT広告がどんな会話に出たか確認できますか?

A. できません。管理画面で見られるのは表示・クリック・消化・CTR・CPC・CVと、デバイス・国の内訳までです。広告グループ(仮説)単位で比較する運用になります(「配信後の広告運用」の章)。

Q. 金融・医療の商材は出稿できますか?

A. ポリシー上、米国以外では原則不可の「制限カテゴリ」ですが、国内で保険・カード・銀行の配信事例が報道されています。個別承認が前提で、可否と審査期間は入稿してみないと分かりません。

Q. ChatGPT広告の審査に通りません。何を確認すればいいですか?

A. まずLPが審査クローラー(OAI-AdsBot)をブロックしていないかを確認してください。robots.txt・WAF・ボット対策・海外IP遮断が原因のことが多いです(「始め方」の章)。次に広告とLPの商材の一致、根拠のない「No.1」などの表現を見直します。

まとめ:ChatGPT広告は「自社でやる」前提で組みやすい媒体

  • 仕組み:ChatGPT広告のターゲティングはキーワードではなく会話の文脈。出るのは無料・Goプランの利用者だけ
  • 料金・費用:ChatGPT広告は日予算2,500円から。公開事例のCPCは数十円〜数百円台。ベンチマークはまだない
  • 判断:有料プラン層が主顧客の商材、制限カテゴリ、LPのクローラー要件を先に確認する
  • 体制:代理店専用の管理画面がなく、広告主がアカウントを持つ。設計と運用は自社に残しやすい
  • 広告運用:見えない配信面を、広告グループ単位の仮説検証とGA4のLP行動で補う

AIM NORTHでは、ChatGPT広告を「自社でやる前提」で設計するお手伝いをしています。アカウントは御社名義、計測とコンテキストヒントの設計を最初に整え、運用は社内に残す形です。テスト設計の相談はお問い合わせフォームからどうぞ。

テスト設計のご相談はこちら(お問い合わせフォーム)

参考リンク(一次情報・2026年8月29日時点)

OpenAI公式

公開データ・報道

※ 本記事は2026年8月29日時点の公式情報と公開データをもとに作成しています。仕様は頻繁に更新されるため、出稿前に公式ヘルプをご確認ください。

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この記事を書いた人

広告代理店でマーケティング戦略〜広告・SEO・BI・CX・クリエイティブの施策実行支援・AI活用を一気通貫で担当。
運用予算は月間数十万〜1億超で運用媒体は10種類以上に及ぶ。
慶應義塾大学卒業。

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